手の痛みの治療

手の痛みや痺れで病院を受診したことはありますか?

どこかで ”老化現象なので仕方ない、諦めて”

と言われたことはないでしょうか?

確かに、ある程度諦めて受け入れざるを得ない側面がありますが、しかしながら

痛みや 機能面(動き)については、手術等の治療により症状改善できる場合があります。

​手指・手関節の変性疾患は、様々なものがあります。

主なものとして、下記の4つがあげられます。

​上にあげたこれらの疾患は、いずれも、最近、更年期症状との関連があると言われています。当科にいらっしゃる患者さんたちも、いわゆる更年期の年齢層の方々が多いです。当科では、各種検査や評価を行い、診断の上、患者さんへの日常生活動作指導や訓練、装具治療や手術、そして手術後の手のリハビリテーション(ハンドセラピィ )を行っています。

​当科では特に、へバーデン結節に対する人工関節置換術に注力しています。

へバーデン結節

へバーデン結節についてご存知の方は多いと思いますが、指の第一関節が上図のように腫れ、変形し、多くの場合、痛みを伴います。症状でお困りの患者さんに対して、関節変形の程度に応じて装具療法から手術まで行なっています。

へバーデン結節の

​手術治療

当科では、へバーデン結節に対して下記の二種類の手術治療を行なっています。

手をハードに使うか、もしくはそうでないかにより治療法は異なります。

(ただし、年齢や既往歴等によっては、当科での治療が難しい場合があります。)

骨がゴツゴツぶつかる環境を変えるために、小さな皮膚切開から関節の傷んでいる部分を削ります。しかしながら、そのまま手術終了した場合は、指先の骨と中枢の骨(末節骨と中節骨)が、またぶつかる事になり、環境改善にはなりません。

したがって、環境を根本的に変えるには、削った後のスペースを潰す(①)か、骨と骨の間にスペースを作り維持するシステムを導入する(②)必要があります。まず①から見ていきましょう。

スペースを潰して、骨と骨をくっつける治療は、指先の1mm程度の小さな皮膚切開から、小さなネジを挿入し、固定します。この際、指が横にグニャッと曲がっている症例は可及的にまっすぐに矯正し、整容面の改善が得られるよう気を配っています。手術後、10日間ほど、浴槽など溜まったお水に手をつけないこと、手を使うスポーツは抜糸まで控えていただく事、以外に大した制限はありません。この治療のメリットは、社会復帰が早い事、早期から肉体労働が可能なことなどです。デメリットは第一関節が動かなくなることなどです。農業や漁業など肉体労働に従事し、手を酷使する方にはこちらの治療をすすめています。

もう一つの治療は、人工関節を入れて、作った環境を維持する事です。この治療法の場合、手術後約三週間固定します。その後、徐々に指の運動を始めてもらいます。軽作業は手術後三週間から可能ですが、本格的な荷重は約2ヶ月以降になります。この治療のメリットは、”関節固定”と違い、固定”しない”ことがメリットです。デメリットは導入した人工関節の破損リスクなどです。しかしながら、肉体労働などに従事しておらず、手を酷使する環境でない場合や、細かな動きが必要な趣味をお持ちの方は、こちらの治療をおすすめしています。

​※既往歴や年齢等により当科での治療が困難な場合があります。

​※動きの改善程度は個人差があります。