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テニス肘

テニス肘の概略

想像してみてください、あなたの腕は日常生活でよく使う道具の一つです。この道具(腕)を使って何かを持ったり、振ったりするとき、肘の一部分がその動きの「ヒンジ(蝶番)」のような役割を果たしています。上腕骨外側上顆炎は、この「ヒンジ」の近くにある特定の部分が、使い過ぎや間違った使い方によって炎症を起こしている状態です。

 

例えば、ドアのヒンジがサビていると、ドアを開け閉めするたびにギシギシと音がするように、上腕骨外側上顆炎で炎症を起こしている部分も、腕を使うたびに痛みを感じます。ドアのヒンジがサビている場合、サビを落としてオイルを差すことでスムーズに動かせるようになりますが、上腕骨外側上顆炎の場合も、適切な治療によって、炎症を落ち着かせて痛みを和らげることができます。

 

この状態は特にテニスプレーヤーに多いことから「テニス肘」という名前がついていますが、テニスをしない人にも発生することがあります。実際には、パソコンのマウスの使い過ぎや、ガーデニング、絵を描くなどの繰り返し行う動作によっても起こり得ます。

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テニス肘は、肘の外側(親指側)に痛みが起こる疾患です。上から物を掴んだり、手首を屈曲させるときに痛みが出ることがあります。正式名称は『上腕骨外側上顆炎』と言います。

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肘の外側には手関節を伸ばす筋などがあります。主にこの疾患の原因となるのは、上図の短橈側手根伸筋へのダメージの蓄積ですが、指を頻繁に使う方々、ピアニストなどにも多い印象です。ただし、しつこい痛みの場合は、”橈骨神経由来の痛み”など、その他の原因もよく見受けられます。

治療はハイドロリリースやインターベンション治療を行います。手術まで必要になる症例は稀です。

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