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ゴルフ肘

ゴルフ肘の概略

想像してみてください、あなたの腕は一日中頑張っている工場のようなものです。工場の中で、特に肘近くの部分は「上腕骨内側上顆」と呼ばれる場所で、ここは工場の中でも特に忙しいエリアです。このエリアは、腕を動かすために重要な役割を果たしているベルトコンベアや機械のジョイントのようなものです。

上腕骨内側上顆炎は、この忙しいエリアが過労で炎症を起こしてしまう状態を指します。例えば、野球のピッチャーやテニスプレイヤーがボールを投げたり、ラケットを振ったりする動作は、このエリアに非常に大きな負荷をかけます。これは、あたかも工場の中で、ある一つのマシンに過剰な仕事を強いているようなものです。時間が経つにつれ、そのマシン(この場合は上腕骨内側上顆)は疲れ果て、炎症を起こしてしまうのです。

簡単に言うと、上腕骨内側上顆炎は、腕の一部が過度の使用によって「疲れて」しまい、その結果として炎症を起こしている状態です。これを防ぐには、定期的な休息や、適切なストレッチ、強化運動を行うことが重要です。もし工場が過労で故障してしまわないように、機械に適切なメンテナンスをするのと同じように、私たちの体も大切に扱い、適切な治療・ケアをする必要があります。

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ゴルフ肘は、肘の内側(小指側)に痛みが起こる疾患です。”強く握り込んだり””手首を伸展させる時”などに痛みが出ることがあります。正式名称は上腕骨内側上顆炎と言います。

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肘の内側の解剖を少しだけ説明します。この部位には、”指の第二関節を曲げる筋””手首を曲げるのに重要な筋”などがまとまり、腱が形成されています。この腱を”CFT”(common flexor tendon)と呼称します。このCFTがダメージを負うことが原因で痛みが発生します。治療はハイドロリリースやインターベンション治療で大抵のケースが軽快します。手術まで必要になる症例は稀です。

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