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【重要通知】

診療予約運用に関する基本方針の明確化および遵守要請について

関係各位

 

フェニックス手の未来クリニックにおきましては、開設以来、患者の皆さまへ誠実かつ高度な医療を提供することを第一義としてまいりました。しかしながら、医療資源というものは無尽蔵に存在するわけではなく、人的労力、時間的枠組み、そして空間的制約を伴う限られたものであります。これらを真に必要とされる方々に優先的かつ円滑にお届けするためには、全ての利用者に一定の規律を守っていただくことが不可欠であると考えております。

本通知は、その規律を明文化し、明確な共通認識を形成することを目的として発出するものであります。内容はすべての利用者に対して例外なく適用され、また承諾いただけない場合には、今後の予約受付や診療提供をお断りするという厳正な運用を行うものであります。ここで示される方針は単なる内部規則ではなく、患者と医療機関との間における信義則に基づいた社会的契約の一部であり、遵守されなければ全体の秩序が揺らぎかねない、極めて重要なものであることを強調いたします。

 

1. 予約の変更・キャンセルについて

 

まず、診療予約の変更またはキャンセルについてであります。
当院では、診療日前診療日の正午(12時)を期限とし、それ以前に必ず電話にてご連絡いただくことを求めております。なぜ正午なのか、と問われるかもしれません。それは、診療体制全体の調整が現実的に可能となる時間の限界点であり、かつ他の患者への診療機会提供を確保するためにどうしても必要な時間だからであります。

これを過ぎた場合、いかなる理由があっても対応はいたしかねます。ここで例外を設けることは一見すると柔軟性のように見えるかもしれませんが、結局は公平性の喪失と混乱の拡大を招きます。公平性こそが医療提供体制の根幹であり、それを崩すことは全ての患者に不利益を及ぼす行為にほかならないのです。

さらに、変更やキャンセルが度重なる場合、当院は独自の裁量を行使し、今後の診療提供を制限または停止する場合がございます。この判断に関しては個別説明や交渉に応じることはいたしません。なぜなら、一つの例外的措置を認めることは、他の全ての患者に対する説明責任や不公平感を生むことになり、医療の現場にさらなる混乱を招くからであります。

つまりここで求められているのは、ただ一つ。「約束を守る」という当たり前の姿勢であります。これは大人である以上当然の行為であり、それを欠いたまま医療を享受しようとすること自体が筋違いであると申し上げざるを得ません。

 

2. 無断キャンセルについて

 

次に、無断キャンセルについてであります。
ご連絡なく予約を履行されなかった場合、それは患者と当院との間に成立している契約を一方的に破棄したものと解釈せざるを得ません。この行為は単に診療枠を無駄にするだけではなく、本来その時間に診療を受けることができた他の患者から機会を奪う重大な背信行為であります。

したがいまして、無断キャンセルを行った場合には、以後の予約受付を一律として停止させていただく可能性がございます。さらに、これが複数回繰り返されるに至った場合、当院はもはや診療契約の継続自体を適切と判断することはできません。その際には、診療契約の終了という厳正な措置を取らせていただくことになります。

なお、このような判断に際しては、当院の裁量が最終的かつ唯一の基準となり、異議申立てや照会には一切応じません。なぜなら、信義を繰り返し裏切る方に対して、医療資源を投じること自体が合理性を欠き、全体の秩序を損なうからであります。繰り返しますが、ここでも求められているのはただ一つ、「大人であるならば約束を守る」という基本中の基本であります。

 

3. 遅刻について

 

最後に、遅刻についてであります。
ご予約時間を超過して来院された場合、診療を実施できるか否かは当日の診療状況に依存し、必ずしも保障されるものではありません。これは一人の遅刻が全体の流れを狂わせ、多くの患者に不利益を及ぼす可能性があるからであります。

遅刻が予見される場合には、可能な限り早急にご連絡をお願いいたします。連絡なく遅刻された場合は、無断キャンセルと同様に取り扱われることがございます。ここでもやはり、「最低限の誠意を示す」という行為が問われているのです。

「たかが数分」と考える方もおられるかもしれません。しかし、その数分が積み重なったときに失われるのは、他の患者にとってのかけがえのない治療機会であります。時間を守るという行為は、自らのためだけでなく、他者のために果たす社会的責任でもあるのです。

終わりに

 

以上の規定は、当院の運営上の判断により、今後も予告なく改定されることがあります。すべての利用者におかれましては、常に最新の内容をご確認いただき、適切にご対応くださいますようお願い申し上げます。

繰り返しになりますが、我々がこうした規定を設ける理由は、決して権限を誇示するためではなく、限られた医療資源を真に必要とする方々に公平に提供するための「やむを得ぬ措置」であります。大人であるならば約束を守ることは当然であり、それを守れない方は、自らその資格を放棄しているに等しいのです。当院はそのような方に対して門戸を開くことはありません。

我々が力を注ぐべきは、誠実に向き合い、真摯に治療を求める方々であります。扉を開くべきはそうした患者であり、他者の権利を軽んじ、自らの都合のみを押し通そうとする方々では決してありません。

なお、本通知に掲げた運用方針は、法務的観点からの確認を経て策定された内容であり、一定の専門的妥当性を備えていることを付言いたします。したがって、通知内容に関する独自の解釈や異議申し立てに対しては、当院として応じる必要性を認めません。

以上、本通知の趣旨をご理解いただき、誠意ある行動をもって対応していただくことを強く要請いたします。

 

発信元:フェニックス手の未来クリニック
法務・総務統括部

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