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陳旧性TFCC損傷
陳旧性TFCC損傷(ちんきゅうせいTFCCそんしょう)は、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体(TFCC: Triangular Fibrocartilage Complex)の損傷が、長期間にわたって治癒せず、慢性化した状態を指します。TFCCは、トランポリンのような組織で、手首の安定性を保ち、滑らかな動きをサポートする役割を持っています。
原因と病態
繰り返される手首の使用や負荷、外傷(例えば、手首をひねる動作や転倒によるもの)、加齢による組織の劣化などが考えられます。
症状
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手首の小指側に持続する痛み、特に手首を捻る動作の時や、手首に体重を載せたときなどに痛みが増します。
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手首の不安定感、抜けるような感覚を伴うことがあります。
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手首を動かす際のクリック音や引っかかり感を感じることがあります。
診断
画像診断と臨床評価により行います。
当院での治療
通常のTFCCは図の水色の部分です。トランポリンのような役目を持っています。
大半の症例は、トランポリンに軽い火事が起きているだけなので、インターベンション治療(消火)で症状軽快します。
何度も再燃する方や、他医で治療を行なったが改善しない方などは、TFCC自体をリフォームさせるバイオセラピーを行います。
詳細な説明、治療法のディスカッションは外来で行います。遠慮なくご相談ください。
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