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母指CM関節症(親指のつけ根の痛み)─もう手術しかない?

執筆者の写真: 山田哲生
山田哲生
6月15日
読了時間: 4分

親指のつけ根の関節が痛くなると、


「もう年齢のせいだから、仕方がない」


「このまま悪くなったら、最後は手術しかないんでしょ」


と思ってしまう方は少なくありません。


でも、必ずそうなると決まっているわけではありません。


親指のつけ根の痛みには、

手術以外にもできることがあります。


痛みをやわらげたり、

親指を使いやすくしたり、

今より生活しやすい状態を目指したりするための方法は、

思っている以上にたくさんあります。


痛みは、なぜ起こるのでしょうか


親指のつけ根の関節は、

私たちが毎日の生活の中で、とてもよく使っている場所です。


たとえば、


物をつまむ。


ペットボトルや瓶のふたを開ける。


ドアノブを回す。


スマホを持つ。


バッグを持つ。


タオルをしぼる。


このような何気ない動きでも、

親指のつけ根の関節は働いています。


しかも親指は、


「つまむ」


「握る」


「開く」


といった、いろいろな動きをしなければなりません。


そのため、親指のまわりにある筋肉や関節の動きのバランスが少し崩れるだけでも、

親指がスムーズに動きにくくなることがあります。


動きが悪くなると、

同じ場所に負担がかかりやすくなります。


その状態が続くことで、

関節のまわりに炎症が起こり、痛みにつながることがあります。


すると、


「瓶のふたを開けると痛い」


「物をつまむと痛い」


「スマホを持っているだけでもつらい」


「買い物袋を持つのがつらい」


といったように、

だんだん普段の生活にも困ることが増えてきます。


手術を避けるために、できることがあります


当院では、


「痛いから、すぐに手術」


という考え方ではなく、


まずは関節そのものや、

関節のまわりの状態を整えていくことを大切にしています。


関節だけを見るのではなく、


親指がどのように動いているのか。


どこに負担がかかっているのか。


関節のまわりに炎症がないか。


筋肉や周囲の組織がうまく動いているか。


そうしたことを確認しながら、

その方の状態に合わせて治療を考えていきます。


実際、このような治療や取り組みによって、

手術をせずにすんでいるケースは多くあります。


また最近では、

傷んだ部分の修復を助けることを目的とした治療にも、

以前より選択肢が増えてきました。


その中には、

極端に高額ではない治療方法もあります。


当院でも、このような治療を日常的に取り入れています。


痛みが強くても、すぐに諦める必要はありません


親指の痛みが強くなると、


「もう治らないのではないか」


「ここまで痛いなら手術しかない」


と思ってしまうかもしれません。


ですが、まず知っていただきたいのは、


「治療の選択肢は、思っている以上にたくさんある」


ということです。


症状が強いからといって、

最初から手術しか方法がないとは限りません。


今の関節の状態や、

痛みの原因、

これまでの経過などによって、

できる治療は変わってきます。


そして、いろいろな方法を試したうえで、

もし手術が必要になった場合でも、

当院ではできるだけ体への負担を少なくする方法を採用しています。


必要以上に大きく切るのではなく、

できるだけ小さな負担で治療を行い、

日常生活への早い復帰を目指します。


ですから、


「どうせ最後は手術になるから、今は我慢するしかない」


と最初から諦める必要はありません。


手術をしない方法もあります。


そして、手術が必要になった場合にも、

できるだけ負担を少なくする方法があります。


大切なのは、


「手術をするか、何もしないか」


という二つだけで考えないことです。


その間にも、できることはたくさんあります。


最後に


親指のつけ根の痛みは、

命にかかわる病気ではありません。


ですが、毎日の生活には大きく影響します。


瓶のふたが開けられない。


物を持つと痛い。


スマホを持つだけでもつらい。


料理や仕事がしにくい。


こうした小さな不自由が毎日続くと、

生活そのものが少しずつつらくなってしまいます。


だからこそ、


「年齢だから仕方がない」


「もう手術しかない」


と最初から決めつけないでほしいと思っています。


今の状態に合わせて、

できることを一つずつ行っていく。


関節やそのまわりの状態を整える。


必要であれば、修復を助ける治療を取り入れる。


それでも必要なら、

できるだけ体への負担が少ない手術を考える。


このように、治療にはいくつもの段階と選択肢があります。


親指のつけ根が痛くても、

改善できる可能性は十分にあります。


「まだ、諦める必要はありません。」


それをお伝えするために、

私たちは日々、診療に取り組んでいます。


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