

へバーデン結節とDIP関節固定術についてー手外科医として、誠実にお伝えしたいこと
へバーデン結節の治療として「DIP関節固定術」はよく知られています。医学論文では「満足度が高い」と評価されることもありますが、その“満足度”は主に 痛みだけ を基準に判断されていることをご存知でしょうか。 手を“使うための自由度”という観点では、別の顔が見えてくることがあります。 1|論文の満足度は“痛み中心”であることが多い 研究の多くは、 痛みの軽減 変形の安定 X線上の固定性 といった項目を中心に評価します。 一方で、 細かい作業のしやすさ 他の指・手首の疲労 違和感の持続 術後数年で感じる後悔 こうした 生活の質(QOL)に関わる部分 は詳細に評価されていないことがあります。 2|DIP関節は“なくても困らない関節”ではありません DIP関節は指先の最後の関節ですが、日常の細かな動作の“最終微調整”を担っています。 スマホ操作 タイピング 物をつまむ ボタンを留める 楽器演奏 細かな家事動作 この関節が動かなくなると、「なんとなく使いにくい」という感覚が長く残ることがあります。 3|固定により、負担の場所が変わることがあります...

山田哲生
4月27日


最小侵襲手術について|手外科治療
患者さんより 親指のばね指(腱鞘炎)に対して通常2cmほど皮膚切開を行いますが、 当院では 数mmの皮膚切開(※)で 行っています。 この方は、早期社会復帰が必要だったため3mmの切開で行いました。 術後制限はほとんどありません。 手はどんどん使ってもらい、数日で復帰しました。 ※最近は 1mm 切開を採用することが増えています。これもすべて特殊な刀、僕は愛刀ケルベロスと呼んでいますが、この特注の刃物のおかげです。 いろんな方々の創意工夫・日本の匠達の技術に支えられながら、そしてベンダーさんが実直に仕事してくださるおかげです。 たった一つの手術でも、多くの人々の支えあってこそですねぇ。 感謝申し上げます。

山田哲生
1月21日