手首の小指側の痛みが、なかなか引かない方へ
- 山田哲生

- 2 日前
- 読了時間: 2分

手首の小指側が痛む。
物を持つと響く。
ドアノブを回す動きや、手をつく動作がつらい。
こうした痛みが長く続いている方のなかには、陳旧性TFCC損傷が関係していることがあります。
TFCCは、手首の小指側で関節を支える大切な組織です。
ただ、痛みが長引いている場合、単純に「傷があるから痛い」とは限りません。
傷んだ部分のまわりがこわばっていたり、動きが悪くなっていたり、
負担がかかり続けていたりして、痛みが抜けにくくなっていることがあります。
このような状態に対して、治療の選択肢となるのが、ハイドロリリースとバイオセラピーです。
ハイドロリリースは、痛みの周囲で動きが悪くなっている部分を丁寧に整え、
動かしたときのつらさや引っかかるような痛みの軽減を目指す治療です。
一方、バイオセラピーは、傷んだ部分が回復しやすい環境を整え、慢性的な痛みの改善を後押しする治療です。
大切なのは、TFCC損傷といわれた方すべてに、同じ治療が合うわけではないということです。同じように見える手首の痛みでも、実際には痛みの出方も、負担のかかり方も、人によって異なります。
そのため、どこに負担が集まっているのか、何が痛みの中心になっているのかを見極めたうえで、ハイドロリリースが適しているのか、バイオセラピーがよいのか、あるいは両方を組み合わせたほうがよいのかを考えていきます。
もちろん、どの方にも必ず大きな改善が得られるとは限りません。傷みの程度や関節の状態によっては、これらの治療だけでは十分ではないこともあります。それでも、手術だけを急ぐのではなく、今の状態を丁寧に見極めながら、手術以外の方法を検討することには大きな意味があります。
長引く手首の痛みは、仕事や家事、趣味や運動など、日常のさまざまな場面に影響します。だからこそ大切なのは、ただ「TFCC損傷です」と言われて終わることではなく、いま手首で何が起きているのか、どの治療が自分に合っているのかを、落ち着いて見極めることです。




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